正陽会(しょうよう会)は、上野朝義・上野雄三の二人で毎年1回開催している催しで、それぞれの課題曲に挑戦する研鑚の場です。今年は父の27回忌にあたりますので、同門と共に父・朝太郎(あさたろう)の追善の会といたしました。自分たちを一人の能楽師として、育て、導いてくれた父への感謝の思いで舞台に臨みたいと思っております。
また、観世流宗家・観世清和師 に手向けの能を舞って頂けることになり、こころより感謝申し上げております。
野村四郎師をはじめ、関西の諸先生方のお力添えを頂き、それぞれ大曲に挑戦させて頂きます。
なお、朝太郎次男・義雄が能「安宅」の大鼓を、次女・赤井きよ子が連吟「柏崎」をまた、朝義長男・朝彦(ともひこ)、雄三長男・雄介が共に宗家のお許しを頂いて、能「安宅」の同山を勤めます。
「安宅」、「卒都婆小町」ともに初演(披き)です。
「安宅」、「恋重荷」はストーリーがダイナミックで、劇的展開が多く初心者にも分かりやす曲であり、「卒都婆小町」は、前半の問答、後半の狂乱と変化に富んだ見応えのある曲だと思います。
- 日時
- 2010年9月23日(祝) 午前11時~
- 公演名
- 上野朝太郎27回忌追善 第25回 正陽会
- 会場
- 大阪能楽会館
- 入場料
- S指定席 14,000円、当日15,000円
- A指定席 12,000円、当日1,3000円
- 自由席 10,000円、当日11,000円
- 学生席 6,000円、当日 7,000円
- お問合せ先
- 正陽会(上野朝義・上野雄三)TEL・06-6357-0844
- チケット販売
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- 大阪能楽会館 06-6373-1726
- 朝陽会館 06-6357-0844
- チケットぴあ Pコード:405-424
- チケットぴあでのオンラインチケット購入
- パンフレット
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- 大阪能楽会館座席表
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S席 ・・・1階
A席 ・・・1階 補助椅子 (完売) 又は 2階 正面
自由席・・・2階
連吟
- 鵜飼キリ
- 川中治作、三浦信夫、伊原 昇
- 柏崎クルイ
- 尾崎早苗、植田叔子、前田飛南子、松村富久子、赤井きよ子
能 『安宅』 勧進帳 瀧流之伝 ◆安宅のあらすじ◆ 日本語 English
- シテ
- 上野雄三
- ワキ
- 福王和幸
- 子方
- 梅若秀成
- 同山
- 梅若猶義、武富康之、大西礼久、上野朝彦、吉井基晴、上野雄介、生一知哉、齋藤信輔、野村昌司
- 間
- 善竹隆司、善竹隆平
- 笛
- 赤井啓三
- 小鼓
- 久田舜一郎
- 大鼓
- 上野義雄
- 後見
- 大西智久、上田貴弘、久保田稔
- 地謡
- 藤井徳三、大江又三郎、齋藤信隆、山本博通、山本正人、長山耕三、林本 大、今村哲朗
◆見どころと抱負◆
兄弟の不仲から追われる身となった義経を命がけで守ろうとする弁慶達。安宅の関で関守・富樫(とがし)との問答の末、偽山伏に扮した一行は、身の証しのため、この世の最後の勤行(ごんぎょう)をします。
富樫はさらに勧進帳を読む事を求め、弁慶は、秘伝・乱曲の勧進帳を読みます。
もともと勧進帳などあるはずもなく、持っていた巻物をそれらしく即興で、朗々と読み上げます。ここが最大の見せ場です。
また、義経の正体が発覚しそうになると、主君を金剛杖で殴打しますが、義経の不運を嘆き、心の内では涙を流していたことでしょう。
弁慶は、いきり立つ従者達を必死に食い止め、最後には酒宴の中、舞を舞い、急ぎ下って行きます。
一息もつがせぬ物語の流れがあり、はらはらどきどきする場面の連続ですが、同じ舞台の方々の力もたよりに、1つ1つきっちりと仕上げたく思います。
仕舞
- 清経キリ
- 久保田稔
- 夕顔
- 小寺一郎
- 海士キリ
- 三宅昭男
- 地謡
- 齋藤信隆、山本博通、井戸良祐、今村哲朗
狂言 『惣八』
- シテ
- 善竹忠一郎
- アド
- 上西良介
- アド
- 善竹隆司
- 後見
- 上吉川徹
能 『卒都婆小町』 一度之次第 ◆卒都婆小町のあらすじ◆ 日本語 English
- シテ
- 上野朝義
- ワキ
- 福王茂十郎
- ワキツレ
- 永留浩史
- 後見
- 梅若吉之丞、大江又三郎、赤松禎英
- 笛
- 野口傳之輔
- 小鼓
- 大倉源次郎
- 大鼓
- 山本 孝
- 地謡
- 野村四郎、藤井徳三、藤井完治、上田拓司、吉井基晴、大西礼久、野村昌司、今村嘉太郎
◆見どころと抱負◆
老女をシテとする曲は「老女物」といわれ、能楽師にとっては難曲、重要な曲として扱われ、年齢、芸暦を積まなければ舞う事を許されません。
「桧垣」、「姨捨」、「関寺小町」、「鸚鵡小町」、「卒都婆小町」の5曲がありますが、中でも卒都婆小町は人間味あふれる作品だと思います。
ワキの僧と小町のやりとり(卒都婆問答)は、僧をもやり込める小町の憍慢(きょうまん)さが現れていて、前半の見どころの1つです。
また、僧に名を尋ねられた小町は、名乗りながら時折「若い女の恥じらい」を見せます。年老いて、乞食となっても艶を失わない小町が表現できたらと思います。
落ちぶれた今の身を嘆いていると、突然、深草の少将の怨霊に取り憑かれ、狂乱状態になります。
百夜通いを強いられた彼の辛さや、あと一夜を残して突然の死を迎えた苦しみを味わった小町は、自分の罪の重さを感じ、僧の前で懺悔をします。
すると、(僧の力に助けられ)悟りを得、その苦しみから解放され、心清らかになり、何時しかその憍慢さも消えていました。
仕舞
- 実盛クセ
- 野村四郎
- 江口キリ
- 梅若吉之丞
- 隅田川
- 大西智久
- 天鼓
- 大槻文藏
- 地謡
- 上田拓司、赤松禎英、山本章弘、今村嘉太郎
能 『恋重荷』 ◆恋重荷のあらすじ◆ 日本語 English
- シテ
- 観世清和
- ワキ
- 福王知登
- ツレ
- 長山耕三
- 間
- 善竹忠一郎
- 笛
- 杉 市和
- 小鼓
- 清水晧祐
- 大鼓
- 山本哲也
- 太鼓
- 三島元太郎
- 後見
- 野村四郎、梅若猶義
- 地謡
- 大槻文藏、藤井完治、上田貴弘、山本章弘、山本正人、生一知哉、武富康之、井戸良祐
◆見どころと抱負◆
老人の恋の恨みがテーマ。
本来なら人に軽々しく姿を見せてはいけないような身分の女御が、うっかり庭師に姿を見せてしまったために起こる悲劇です。
ここで登場する重荷とは、大きな巌(いわお)を錦(にしき)で包んだものだったので、持ち上がるはずもなく、この無理な恋の象徴のように思えます。
わずかな望みをかけて、持ち上げようとする老人の葛藤が1つの見どころです。
恋心をもてあそばれた恨みで怨霊となった老人は、女御を責めますが、さまよう自分を弔ってくれるなら、と女御を許します。が、一見成仏するかのようですが、内心では、永遠につきまとう という気持があるのではないかとも思われます。
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